企業戦略策定やマーケティングは小さな、資金が乏しい、人が不足している企業ほど必要

「企業戦略」といえば、何か大企業がお金をかけて大々的に仕掛けていくイメージがあるかと思います。しかし、企業戦略は大企業だけのものではありません。

本来、中小企業にこそ必要なツールなのです。

「そんなの考えている暇がないよ」とおっしゃる社長、あなたにこそ必要なのかもしれません。少しの時間で結構ですので、読み進めて頂ければと思います。

企業戦略とは、何の為にあるのか

単純に言ってしまうと、他社や他社商品との差別化、及び自社資源(ヒト・モノ・カネ)の配分方法を決めていくことです。

こう考えると、大企業ほど既に社名や商品名でのブランディングが確立されており、自社資源も潤沢なので必要ないように思われます。これは、今までその企業が戦略を練って実践してきた結果なのです。

大変失礼ですが、世間的に認知されていない小さな企業、資金が乏しい企業、人が不足している企業ほど、目先のことにとらわれて戦略を考える暇がないとおっしゃられますが、そのままではいつまで経っても経営は改善されません。

限られた資源をどう有効活用するのかについて考える必要があるのです。

また、他社との差別化を図っていかないと「同じものなら安いところで」となり、どんどん単価が下がってしまいます。皆さんも経験済みだと思います。

これを回避するには、他社にはないもの、他社ではできないこと、を商品・サービスとして開発・提供していく必要があります。

何が差別化になるのか?考えることが差別化戦略です。

戦略策定が必要なのはご理解いただけても、なかなかお時間もなく、事例や経験、ノウハウも少ない中ではうまくいかないことが多いです。

弊社では、このような企業戦略策定のお手伝いをさせて頂きます。

30年以上、中小零細企業の役員として活躍し、また中小企業診断士としての体系だったノウハウを活かし御社とタッグを組んで御社の明るい未来図を作って行きます。

戦略策定のポイント

マクロ思考

業界の大きな流れ、外部環境など俯瞰的な視点でものごとを考えてみます。

広い視点で環境や市場を捉え、企業を取り巻く外部環境を分析する際に重要です。
マクロ経済の動向や社会的なトレンド、テクノロジーの進化など、企業の外部要因を把握することで、大きなリスクやチャンスを予測します。
この視点は、企業が将来の戦略を考える際に欠かせないものです。

たとえば、ある市場が成長しているかどうか、人口動態がビジネスにどう影響を与えるか、または規制の変化が企業にとってどのようなリスクやチャンスをもたらすかを考えることが必要です。
市場全体の動きを俯瞰し、競合他社や消費者のニーズを理解することが、この段階での成功の鍵です​​。

ミクロ思考

企業の循環、業務の見直し、様々な切り口による検討。

ミクロ思考では、企業内部に焦点を当て、経営資源やビジネスプロセスの最適化を図ります。
たとえば、自社のコアコンピタンス(他社に真似できない強み)を見つけ出し、それを活用して競争優位性を高めることが目標です​。

この段階では、リソースの最適配分、効率的なオペレーション、従業員の能力開発などが検討されます。
内部リソースの強みを最大限に活用し、どの部分に投資を集中すべきかを明確にすることで、企業は効率的に成長できます。
内部の強みを最大限に活かす戦略が重要であり、これにより競合に対して優位に立つことが可能です。

取捨選択

思いつくことすべてを一度に実現させることは不可能です。何を選び、何を捨てるのか。

戦略策定の中で最も重要なステップの一つが、選択と集中です。
すべての市場や製品に均等にリソースを割り当てることは、限られたリソースを持つ中小企業にとっては非現実的です。
そこで、どの市場や製品に集中するか、またはどのプロジェクトを優先的に進めるかを慎重に選びます​​。

この際、意思決定マトリクスを用いて、各選択肢の緊急性、重要性、収益性、将来性などを定量的に評価することが効果的です​。
具体的な基準を設けて選択肢を絞り込むことで、企業の持続的な成長が可能になります。

定量化

仮説の検証、実測により確実に利益が出る体質作り。

戦略策定において、定量的な目標設定は極めて重要です。
目標を具体的な数字で表すことで、進捗を測定しやすくなり、戦略の成功を評価するための基準が明確になります。
このプロセスでは、KPI(Key Performance Indicators)やKGI(Key Goal Indicators)といった指標を設定し、各戦略がどれだけの成果を上げたかを継続的にチェックする必要があります​。

例えば、売上目標やコスト削減目標を設定し、その進捗を月次または四半期ごとに確認することが戦略の実行において重要です。
また、顧客数やリピート率などの定量的なデータをもとに、戦略を修正することも考慮します​。

ビジョン・ミッションとの整合性

企業のビジョンミッションが明確であることは、戦略を策定する上での基盤となります。
企業が長期的に目指す方向性や使命に基づいて、戦略が立案されるべきです。
そうすることで、企業全体が一貫した方向に向かって進むことが可能になります​。

フィードバックと改善

戦略は一度立てて終わりではなく、実行する過程で常にフィードバックを受けて改善されるべきです。
定量的なデータや顧客の反応をもとに、戦略を改善し、柔軟に対応することが成功への鍵となります​​。
フィードバックのプロセスでは、社員のモチベーションや市場の動向を注視し、適時適切な対応を行うことが重要です。

まとめ

戦略策定は、マクロな視点での外部環境の分析、ミクロな視点での内部リソースの最適化、そして明確な選択と定量化による目標設定が重要です。
また、ビジョン・ミッションと一致した戦略を策定し、柔軟に改善を加えることで、企業は持続的な成長を遂げることができます。
これらのステップを一貫して行うことが、中小企業にとって成功への重要な要素となります。

中で働いている人に限って、本当に解決すべき課題が見えていないことがほとんどです。

弊社を利用していただくことで、経営者としての視点、現場の視点、第3者としての俯瞰した視点で物事を考えることが出ます。

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